2015年12月2日、ジャカルタ――本日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、サプライチェーン周辺の景観地域にある村落500ヶ所の経済発展を支援する新たな誓約を発表しました。このプログラムの目的は、インドネシアの森林保護を損なうことなく持続可能な方法で経済発展を追求できると実証することです。
国連気候変動会議COP21において、APPは持続可能な発展に関する最新の誓約を発表しました。APPによる森林と泥炭地の保護取り組みの詳細を紹介した後に行われたこの発表は、2030年までに温室効果ガス排出を29%削減するというインドネシアの野心的な目標を支持するものです。
地域コミュニティの経済発展に対する支援は、APPの森林保護プログラムにとって不可欠な要素です。APPは2013年2月の森林保護方針立ち上げ以降、インドネシアの森林を手つかずのまま残す一方で火災リスクを削減し経済発展を実現するために、代替生活手段の開発に向けて地域コミュニティを支援する取り組みを行ってきました。
インドネシアの地域コミュニティに対する今回の新たな誓約は、森林景観地域100万ヘクタールの保護と再生を支援し、インドネシア全域の森林保護への財政的・非財政的支援に年間1,000万ドルを供出するという2014年発表の既存のAPP誓約に追加されたものです。
APPの誓約は、地域コミュニティによる一連の森林農業試験プログラムを通じて実践されることになります。このプログラムには、畜産の取り組みや、果実と野菜の持続可能な農業技術、林業および事業に関する知識を共有することが含まれていますが、これはさらなる経済発展に際しても自然林伐採をせずに済む、地域コミュニティの代替生計手段となりうるものです。
これらのプログラムはインドネシアに残された自然林に対する負荷を軽減すると同時に、地域コミュニティの生活を改善するものです。さらに、土地集約的でない開発オプションを提供することで、土地紛争や不法侵入、焼き畑の発生件数を減少させることを目的としたものでもあります。
APPのプログラムは、農業、森林、職業能力開発を結びつけることを重視しています。このプログラムは、産学のベストプラクティスや応用技術を取り入れ、地域コミュニティの知見を踏まえて構築されることになります。
APPの持続可能性担当役員アイダ・グリーンベリーは次のように述べています。「COP21の主要テーマは、環境保護と連携した経済発展の保証です。この新農業森林プログラムは、インドネシアの森林を保護すると同時に、経済発展を実現すべく地域コミュニティを支援するものだと確信しています。インドネシアの森林が直面している課題は景観レベルで対処されるべきものであり、地域コミュニティはそうした森林に非常に重要な関わりを持っています。計画はいまだ初期的段階にありますが、我々は森林保護と両立できる持続可能な農業技術の導入および普及に向けて取り組んでいく所存です」
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APPインドネシアについてアジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は紙パルプ製造企業グループの総合ブランド名です。APPには、ティッシュ、包装および紙製品について増大を続ける世界的な需要を満たす高品質の製品をお届けする責任があります。当社の製品は毎日さまざま形で世界中の消費者の皆様のお手元に届いています。
1972 年に苛性ソーダを生産するチウィ・キミア工場から操業を開始した当社は、現在、ジャワ島とスマトラ島にある9ヶ所の工場を運営しており、紙、パルプ、包装製品、加工製品の総合生産能力は年間900万トンを超えています。現在、APP は6大陸の120ヶ国で製品を販売しています。
ここ数年、当社は買収と自社紙パルプ工場の拡張によって事業を大幅に拡大してきました。多くの国々の支社を通じて当社が世界中で紙製品の販売シェアを伸ばし、存在感を増すことができるのは、顧客満足を第一に考えているためです。当社は「伝統と革新は矛盾しない」と信じています。これは、東洋の伝統の一環として長期的な関係を重んじる一方で、革新と効率性という近代的価値を取り入れていく熱意があるということです。
また、サプライチェーンの完全性の維持はAPPの事業活動にとって極めて重要です。APPは環境パフォーマンスや生物多様性の保全、コミュニティの権利の保護をさらに向上させるため、2012年6月に持続可能性ロードマップ ビジョン2020を、2013年2月に森林保護方針を立ち上げました。このロードマップの主な目標は、パルプ材供給会社に高保護価値(HCV)および高炭素貯留(HCS)地域の保護と泥炭地の保護を確実に実施させると共に、2020年までに持続可能な森林管理(SFM)認証を100%取得させることです。
2014年4月、APPはインドネシアの森林100万ヘクタールの保護と再生を支援する誓約に着手しました。この誓約に沿って、APPとその原料供給会社は2015年までにコンセッション内の約60万ヘクタールを保護地域および生態系再生地域に指定しました。
APPの事業活動の詳細については、当社の持続可能性報告書と森林保護方針をご覧ください。
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