業界初:APPの工場が、インドネシアの世界レベルの新合法性検証基準であるSVLK認証を取得
2012年7月4日――アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は本日、自社工場3社がSVLK認証を取得し、インドネシアの新木材合法性検証システム認証を取得した業界初の紙パルプ企業となったことを発表しました。
この認証は、インドネシア林業省によりジャカルタで開催された本日の授賞式で授与されました。
インドネシア政府により2009年に制定されたSVLKシステムは、工場が合法的供給源に由来する木材のみを受領および加工し、インドネシアから輸出されるすべての製品が検証可能な供給源まで追跡できることを保証するために作成された、厳格な加工・流通過程管理プロセスにより構築されています。
APPのSVLK認証監査は、ドイツに本部を置く独立した検査および評価機関であるPT TUV Rheinlandインドネシアにより実施されました。
認証を取得したAPPの工場は、カラワンのピンド・デリ紙パルプ工場、シドアルジョのチウィ・キミア製紙工場、マランのエカマス・フォルトゥナ工場です。
これらすべての工場はジャワ島に位置しています。
現在、APPのその他の生産設備についても、本年末までに認証を取得するという、国の目標をはるかに超える形で評価が行われているところです。
インドネシアのSVLK認証基準は、政府、業界、市民団体、学会など、複数のステークホルダーが参加する討議を通じて策定されてきました。
認証は国立認定委員会(KAN:National Accreditation Committee)により授与され、市民団体や林産業界の専門家で構成された林業独立監視ネットワークにより独立した監視が実施されます。
APPの持続可能性担当役員アイダ・グリーンベリーは「このSVLKプログラムはインドネシア政府による意欲的な取り組みです。
当社工場の認証取得は重要な節目であり、2020年持続可能性ロードマップで設定された当社の目標に向かってAPPをさらに前進させるものです。
SVLKは、当社の貿易相手国やお客様、最終的には消費者の皆様に対し、当社が供給する製品は検証可能であり、合法性、加工・流通過程管理、持続可能性に関するインドネシアの厳格な要求事項を満たしているという保証を提供するものです。
世界の国々はより高度な透明性と信頼性を求めていますが、SVLKはインドネシアの林産品が合法的に調達、加工されているという新たな基準を示すものです。つまり、外国の皆様はSVLKを新たな水準と見なすべきであると考えています」と述べました。
2008年、複数のステークホルダーによる林業プログラム(MFP第二段階)として知られるインドネシアと英国との協働取り組みにおいて、主要なステークホルダーとの協力のもと、木材合法性保証システムの実施に関する作業が開始されました。
このMFPはSVLKプログラムの枠組みとなる2009年の大統領令の署名を促し、その後さらに、複数の協定や誓約が策定されました。
中でも特筆すべきは、2011年4月にインドネシアと欧州連合が森林法の施行・ガバナンス・貿易に関する行動計画(FLEGT)のもと、自発的パートナーシップ協定(VPA)を締結したことです。
この協定のもと、インドネシアの木材合法性を担保する信頼できるシステムとして認められているSVLKが策定されました。
欧州連合FLEGT VPAの世話役であり、複数のステークホルダーによる林業プログラムの共同ディレクターであるアンディ・ロディは次のように述べています。
「産業界により高度な透明性と検証をもたらすため、SVLK監査プロセスを通じてこれまで実施してきた取り組みを嬉しく思っています。
木材の合法性と加工・流通過程管理について厳格さを増しつつある市場の期待に応えなければならない産業の進化にとって、こうした監査は重要な第一歩です。さらに、SVLKが自発的パートナーシップ協定を通じて欧州により全面的に実施および支持されれば、SVLKは国際社会に対する大きな刺激となり、インドネシアは責任ある林業慣行における世界のリーダーに向かって、明らかに前進していくことでしょう」。
以上
本件に関するお問合せ先:
エイピーピー・ジャパン株式会社環境・PL 対策ユニット
寺崎 孝穂
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