(2015年5月27日にAPPが発表した声明の抄訳です)
本日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(以下、APP)は、APPが取り組む「森林保護方針(FCP)」並びに景観保全の誓約の全ての範囲において、グリーンピースがAPPとの協働再開を決定したことについて、心から歓迎いたします。グリーンピースは、APP会長テグー・ガンダ・ウィジャヤ宛の公開書簡の中で、この全面的な取組みへの協力を再開する理由について明らかにしています。
2015年2月28日にインドネシア・ジャンビ州にあるAPPの木材パルプ供給会社のコンセッション内で起こった事件後は、この事件への対応についてのみ関与していましたが、これをもって全面的に協働事業が再開されることになります。
APPは、IndraPelani氏の死亡というこの事件後、APPの迅速かつ本質的な対応についてのグリーンピースの評価に感謝します。
APPはコンセッション内全ての警備体制の見直し実施方針を推進していきます。
また、APPは、社会紛争への取り組み、地域社会との関係改善、第三者による違法伐採への取り組みなどが急務の最優先事項であるというグリーンピースの意見に同意します。このことは2015 年2月に発表された2015年以降のFCP実施計画にも盛り込まれています。
APPは、WKS事件について、国家人権委員会と警察による独立捜査結果から得られた教訓に従って今後の取り組みに反映していくことを公式に誓約しています。
グリーンピースによる公開書簡を受け、APPの持続可能性ステークホルダー担当役員アイダ・グリーンベリーは以下のように語っています;
「2013年にFCPを発表して以来、グリーンピースはFCPの計画と実施にとって必要不可欠なパートナーであり、かけがえのない仲間でもあります。WKS事件は私たち全員に深い影響を与えるものでした。そして今後このような悲劇を二度と繰り返さないため、今回の出来事からあらゆることを学ぼうとしています。
2015年以降のFCP実施計画の一環として、意欲的かつ革新的な領域での協働事業を再び始められることを嬉しく思います。グリーンピースのご支援と励ましに感謝するとともに、今後長きにわたり協働していけることを期待しています。」
取組みへの再開にあたり、グリーンピースとAPPの優先事項は以下になります;
‐ 2015年以降のFCP実施計画の実行
‐ 高炭素貯留地域(HCS)と特定された保全地域を含むAPPの「持続可能な総合森林管理計画(ISFMPs)」の計画と実施
‐ 泥炭地専門家チームの推奨事項への取り組み
‐ 第三者などによる森林伐採に対する防止対策計画と実施
‐ APPの景観レベルの森林保全・再生プログラムの計画と実施
本声明の原文は以下になります
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https://www.asiapulppaper.com/news-media/press-releases/app-welcomes-greenpeaces-decision-fully-re-engage-forest-conservation-policy
(英語)