気候変動の抑制に向けた国連気候サミットでアジア・パルプ・アンド・ペーパーが森林に関するニューヨーク宣言に署名
2014年9月23日、ニューヨーク――本日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)のテグー・ガンダ・ウィジャヤ会長が、多くの企業、政府、NGOと共に、国連気候サミット2014のイベントで、森林に関するニューヨーク宣言に署名しました。この宣言は、世界の森林保護と気候変動の抑制に向けた、これまでに前例のない、さまざまな業種にわたる国際的な誓約です。
この宣言の署名者は、経済成長、貧困撲滅、法の支配、食品安全保障、気候復元、生物多様性の保護に貢献しつつ、地球規模の森林喪失を減速、停止、反転させるというビジョンに誓約しました。
この宣言は国連事務総長パン・ギムン氏が開催したイベントで公式に認められたもので、森林破壊による温室効果ガス排出の削減と森林再生の増大が気候変動を抑制する鍵であることを明らかにしました。参加者は下記について協力を求められています:
・2020年までに、世界の自然林喪失率を最低でも半分に削減し、2030年までに自然林喪失を停止させることを目指す。
・2020年までに1億5,000万ヘクタールの荒廃した森林景観および林地を再生し、世界の森林再生率を大幅に向上させ、2030年までに最低2億ヘクタールを再生する。
・各誓約に含まれる、2030年までに年間45-88億トンの排出削減を達成するという共同目標を達成する。
http://www.undp.org/content/undp/en/home/presscenter/events/2014/september/23-september-united-nations-climate-summit/Land-Use-and-Forest-Action-Area-Online-Pressroom/
APPのテグー・ガンダ・ウィジャヤ会長は次のように述べています。「パン・ギムン国連事務総長は、政府、グローバル企業のリーダー、NGOによるこのような画期的な会議を開くことで、地球と最も危機的な状況にある生態系に多大な貢献をしました。企業がこうした誓約で主導的な役割を担うことはできますが、森林破壊や気候変動を真に抑制するためには、政府やNGOを含むステークホルダーの皆様と密接に協力していく必要があります。気候変動抑制のための最も効果的な方法のひとつが、森林保護であり、樹木を植えることであり、周囲の自然林を保護することなのです。また、林産物が責任を持って管理された植林地から供給されている場合、その製品は炭素を固定し、再生可能であるため、他の手段と比較してより持続可能であると、我々は確信しています」
APPの持続可能性担当役員であるアイダ・グリーンベリーは次のように述べています。「当社は自然林伐採ゼロ方針を通じ、新興経済国で操業する企業でも、この世界に残された森林を保護するという意欲的な目標を立て、実行し、達成できることを示してきました。当社は、森林サプライチェーンに関わっている企業はこうした方針を直ちに実施すべきだと考えています。無駄にしている時間はありません」
APPは2013年2月に森林保護方針と自然林伐採ゼロの誓約を発表し、1年半にわたり、この方針を成功裏に実行してきました。さらに今年初め、インドネシアの熱帯雨林の景観地域100万ヘクタールを保護および再生するための支援を行うことを誓約しました。これは、これまでに民間企業が実施してきた取り組みの中で、もっとも意欲的な環境保全誓約のひとつです。
以上
注:
森林に関するニューヨーク宣言は、2015年12月にパリで開催される気候変動に関する国際連合枠組条約(UNFCCC COP)21に向けた重要な節目となります。
森林保護方針の一環として、アジア・パルプ・アンド・ペーパーはサプライチェーン全体で高炭素貯蔵評価と高保護価値評価を行ってきました。著名な環境活動家のトニー・ジュニパー氏はAPPの生産設備を訪問し、実施中の評価を確認した上で、FCPで説明された誓約が具体的にどのように実施されているかを示すショートビデオを作成しました。このビデオは下記リンクでご覧いただけます。
アジア・パルプ・アンド・ペーパー:持続可能性と紙製品需要の増大
https://www.asiapulppaper.com/news-media/gallery/asia-pulp-and-paper-sustainability-and-growing-demand-paper
アジア・パルプ・アンド・ペーパーの森林保護方針
https://www.asiapulppaper.com/news-media/gallery/asia-pulp-and-papers-forest-conservation-policy
アジア・パルプ・アンド・ペーパー:高炭素貯蔵評価
https://www.asiapulppaper.com/news-media/gallery/asia-pulp-and-paper-high-carbon-stock-assessments
アジア・パルプ・アンド・ペーパー:景観地域の保護
https://www.asiapulppaper.com/news-media/gallery/asia-pulp-and-paper-landscape-conservation
アジア・パルプ・アンド・ペーパーについて
アジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)は、インドネシアと中国の紙パルプ製造企業グループの総合ブランド名です。APPには、ティッシュ、包装および紙製品の増え続ける世界的な需要を満たす上質な製品をお届けする責任があります。来る日も来る日も、当社の製品はさまざまなブランドの形で世界中から消費者の皆様のお手元に届いています。
1972年に苛性ソーダを生産するチウィ・キミア工場から操業を開始した当社は、現在、インドネシアと中国で生産活動を行っており、紙、パルプ、包装製品、加工製品の総合生産能力は年間1,900万トンを超えています。現在、APPは6大陸の120ヶ国で製品を販売しています。
ここ数年、当社は買収と自社紙パルプ工場の拡張によって事業を大幅に拡大してきました。多くの国々の支社を通じて当社が世界中で紙製品の販売シェアを伸ばし、存在感を増すことができるのは、顧客満足を第一に考えているためです。当社は「伝統と革新は矛盾しない」と信じています。これは、東洋の伝統の一環として長期的な関係を重んじる一方で、革新と効率性という近代的価値を取り入れていく決意があるということです。
また、サプライチェーンの完全性の維持は、APPの事業活動と持続可能性ロードマップ ビジョン2020に対する誓約にとって極めて重要です。APPの事業活動の詳細については、当社の持続可能性報告書と森林保護方針をご覧ください。
詳細な情報がご入り用の方、また、ご意見をお寄せいただける方は、下記までご連絡ください:
エイピーピー・ジャパン株式会社
環境担当アドバイザー
寺崎孝穂
Tel: 03-5217-1256
Fax: 03-5217-1124
Email: t-terasaki@appj.co.jp