APPが森林保護方針(FCP)を導入してから18ヶ月が経過しましたが、私たちの取り組みは着実に進展し続けています。
・自然林伐採ゼロ方針(Zero Deforestation Policy)
FCPの核心は自然林伐採ゼロの誓約です。当社は恒久的に自然林伐採を停止し、植林木による紙生産にシフトしましたが、こうした自然林伐採ゼロの動きは、業界や国境を越えたグローバルな展開を見せ始めています。APPは、こうした自然林伐採ゼロ活動の先導的役割を担っていることを誇りに思っています。
・100万ヘクタールの熱帯雨林の保護と再生への支援
世界的に貴重なインドネシアの森林を保護するには、自然林伐採中止だけでは不十分であると当社は認識しました。このため、2014年4月、APPはインドネシアの熱帯雨林100万ヘクタールの保護と再生を支援するという、意欲的な誓約を発表しました。この取り組みは、景観レベルの広大な森林地域を対象としたもので、地域社会、政府、NGO、企業との協議をもとに、10ヶ所の優先地域を定め、段階的に実施して行く考えです。このような大規模の森林保護プログラムを実施するには相当な資金を要するため、さまざまなステークホルダーの皆様のサポートが必要とされています。現在、2014年末の始動を目指し、資金調達メカニズムが検討されています。
・植林木供給量に関する独立調査
APPは自然林に依存せず、100%植林木から紙パルプ製品を生産すると誓約しています。今回行われたフォレスト・トラスト(TFT)とアタ・マリーによる「成長性と収率」の独立調査によると、APPは既存工場に加え、南スマトラの新工場のパルプ需要を満たすに足る、十分な植林資源を持っていることが確認されました。つまり、APPは自然林に影響を与えることなく、事業活動を拡大、発展させて行けるということです。