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(ニュース)中国の森林認証システムがPEFCの承認を取得

2014年3月3日公表

「林産物のバリュー・チェーンにおける中国の重要性とその広大な森林地域を考えると、PEFCによる中国森林認証スキームの承認は世界の森林保護における重要な節目です」とPEFC(the Programme for the Endorsement of Forest Certification)事務局長のBen Gunneberg氏は述べました。

「中国は世界最大の林産物生産国であるだけでなく、世界で最も広大な森林地域を抱える5ヶ国のひとつでもあります」とGunneberg氏は強調し、「林産業で働く数百万人と同産業が依存する天然資源について考えると、林産業の長期的な持続可能性を保証する森林管理と加工・流通過程管理認証の双方に中国が関心を寄せるのは当然のことでしょう」と語りました。

中国は現在、世界でもっとも緑化率の高い国であり、30年前に12%だった森林被覆率を2013年には21%まで増加させています。同国は森林の量と質を向上させる政策を継続的に実施しており、2020年までに森林被覆率を23%、つまり、2億2,300万ヘクタールにすることを目指しています。

中国森林認証スキーム(CFCS)は、世界的に認められたPEFCの持続可能性基準――基準の策定、持続可能な森林管理、加工・流通過程管理認証、認証および認定要求事項などの幅広い事項を網羅する一連の要求事項――を満たしていることを証明し、PEFC総会による承認を受けました。

「こうして承認を受け、世界有数の森林認証システムであるPEFCの一員となれたことを誇りに思います」と中国森林認証評議会議(CFCC)のWang Wei会長は述べました。「PEFCは森林管理における最善慣行を体現するものであり、特定の国での固有の森林生態系の存在や、法律や行政上のフレームワーク、また、中国にとって重要な社会および文化的背景に関する要求事項を考慮している点がユニークです。今回のPEFCによる承認はPEFC認証材の需要と供給を大幅に拡大する可能性をもたらすものですが、これに留まらず、中国への供給を行っているアジア地域の他の国々がこの例に追随して、PEFC認証による持続可能な森林管理を推進していくきっかけとなることを希望しています」とWang氏は力説しました。

中国は、マレーシアに次いでアジアで2番目に国家の認証システムがPEFCによる承認を受けた国です。インドネシア森林認証コーポレーション(IFCC)もまた、PEFCの評価を受けるために2013年11月に森林認証スキームを提出しました。その他にも、インド、日本、ミャンマー、ネパール、フィリピン、韓国、タイなど、アジア地域のさまざまな国が、PEFCによる最終的な国際承認に向け、各国のシステムの開発と可能性の検討を進めています。

中国には、CFCS認証を受けた森林がすでに約200万ヘクタールあります。また、PEFCによる認証を受けて予想される認証サービスの需要増加に対応できるように、現在までに200名を超える専門家がCFCC監査官トレーニングに参加しています。

出典: PEFC website



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