プレスリリースの概要
- ●中国の国営銀行による投資は、インドネシア紙パルプ業界に対する信頼を反映するものである
- ●APPの新工場は、最新の環境技術を採用し、APPの森林伐採ゼロ方針を順守する
- ●この投資は、南スマトラの地方経済に必要とされる重要な促進となり、10,000人の雇用を創出する
2013年10月3日、ジャカルタ――APPは、本日OKI Pulp&Paper Mills (OKI)を通じて、インドネシア最大のパルプ工場を建設するため、中国国家開発銀行(CDB)と18億米ドルの融資取引を完了する。
インドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領と中国の習近平国家主席が連署するこの取引は、両国間で行われる史上最大の単一融資取引である。南スマトラの新工場への総投下資本額は26億ドルであり、その資金の多くはCDBのローンにより供給され、残りの8億ドルは株主によって調達された資金で賄われる。
インドネシア政府は国家産業政策の中で、紙パルプ産業は優先的業界のひとつであると宣言している。政府は、インドネシアの経済促進および開発拡大基本計画に沿って、2025年までにインドネシアが世界第5位の紙パルプ生産国に成長することを期待している。
Gita Wirjawan貿易相は、「紙パルプはインドネシア経済の基幹のひとつであり、森林を保護しつつ、インドネシアに恩恵をもたらす形で紙パルプセクターが成長できるものと信じている。我々は、中国国家開発銀行が我々と見解を共有し、紙パルプ業界の経済活動を高めるためになされた資金提供に感謝している」と述べた。
OKI工場は、南スマトラ州の未開発地域に建設され、年産200万トンのパルプと50万トンのティッシュ・ペーパーの生産を予定している。APPのすべての他工場と同様に、OKI Pulp&Paper Millsは原料として植林木のみを使用し、サプライチェーンでの自然林伐採ゼロ方針をコミットしている。また、APPは工場の開発プロセスの一環として、十分に情報を与えられた上での自由意思に基づく事前の合意原則(FPIC)を適用する。このコミットメントは2013年2月にAPPの森林保護方針の一部として、APPのテグー・ガンダ・ウィジャヤ会長により言明された。
ウィジャヤ氏は、「インドネシア政府は当業界の成長を望んでおり、我々はインドネシアが世界の紙パルプ業界で重要な役割を担う地位を確固にするという目標を支持して行くことをコミットしている。我々は、世界最新鋭の紙パルプ工場を立ち上げるために、可能な限りの最高技術に投資し、環境負荷を最小限に抑制した効率的な方法で製品を生産して行く」と述べ、「また、南スマトラで現在は限られた雇用機会しか与えられていない人達に、我々の新工場が活力を与えることができることを望んでいる」と語った。
OKI工場は10,000人の新たな雇用を生む予定されている。同工場は現時点で入手可能な世界最高の環境技術を採用する。パルプ生産工程で生成されるクリーンな自給自足エネルギーとその他の木屑などの生産廃棄物が、工場の動力となる。
南スマトラの地方当局は、この投資は南スマトラの輸出を36%増大させ、全体のGDP成長を9%伸張させると予測している。また、この投資による開発は戦略的に遠隔地へのアクセスを改善するインフラを包含しているため、地方当局からも歓迎されている。さらには、地域コミュニティの人達は、仕事を求めて他地域に移住することなく、現地で雇用される機会を与えられることになる。
以上
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