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APP ラミン保護プログラムでインドネシア・林業省と協力

アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループがラミン保護プログラムで林業省と協力


2012年10月29日――アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、林業省 森林バイオテクノロジー・樹木改良研究センター(CFBITI)と協力し、ラミン(GonystylusBancanus)の遺伝資源の改良と保護プログラムに着手しました。このプロジェクトは過伐により絶滅の恐れがあるインドネシアのラミン種の保護取り組みを支援するものです。

10月1日にスマトラ島リアウ州で立ち上げられたこのラミン保護プログラムは、最初にAPPの生産林内の保全地区20ヘクタールで行われます。5年間にわたるこの協力関係は、インドネシア初の民間企業によるラミン保全取り組みです。
ラミンの伐採は違法ではありませんが、ラミンはワシントン条約付属書Ⅱ(CITESAppendix II )で指定されている保護植物種であり、その使用や取引は厳格な規制と条項の対象となっています。ラミンはインドネシアやマレーシアの泥炭湿地や低地淡水湿林に自生しています。インドネシアにはラミン10種が存在すると推定されていて、そのすべてがさらなる保全努力を必要とする樹種として区分されています。
ラミンは家具産業において国際的に人気の高い美しい木材とみなされており、市場価値の高い淡色広葉樹です。その生物学的特徴により、ラミンの年間受粉サイクルは不規則です。開花時期は土地により異なり、同じ生息域の他の樹種と比較するとその再生過程はゆっくりとしています。

林業省の林業研究開発庁長官イマン・サントソ工学博士はこの取り組みを歓迎しています。
「APPのような民間企業による、インドネシアでのラミン種の保護に向けた取り組みを評価します。この絶滅危惧種の保全プログラムを実施するコミットメントは、他の企業も追随していくべきものです。さらにこの計画は、林業省の林業研究開発庁が実施してきたラミンの研究開発と連携するものでもあります」

APPとCFBTIとの協力に言及し、CFBTI所長のアミル・ワルダナ工学博士は次のように述べました。
「CBTIとAPPとの協力により、ラミンの遺伝資源の再生・保護に向け、我々はさらに前進することができます。こうした協力関係が始まる前は、ラミンの保全・再生取り組みは小規模な研究でしかありませんでした。しかしこの計画のおかげで、研究によって得た知識を自然林の生息域20ヘクタールという、より広範囲におよぶ土地で実践することができるようになります。また、この研究によってもたらされる栽培技術は、ラミンの植林地開発のために地域社会によって利用され得るものでもあります」
APPは、指定された保護および保全地域を維持し、絶滅危惧種として分類されている動植物種を増加させるという国家目標の支援を誓約の一つとして掲げた、持続可能性ロードマップ ビジョン2020をつい先日発表しました。

APPの持続可能性およびステークホルダー担当役員のアイダ・グリーンベリーは、
「保全取り組みには、政府、民間企業、地域社会、NGOなど、さまざまなステークホルダーの皆様による支援と協力が必要です。APPは生物多様性を保全することを誓約しており、インドネシアの絶滅危惧種の生存数を増加させる共同取り組みに積極的に貢献できることを喜んでいます」と述べました。

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本件に関するお問い合わせ先:
エイピーピー・ジャパン株式会社
環境・PL 対策ユニット
寺崎 孝穂
Tel: 03-5217-1256
Email: t-terasaki@appj.co.jp

※本件のPDF版はこちらよりダウンロードいただけます。



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