大手監査機関SGSから、アジア太平洋地域で業界初の「優良」評価を獲得
2012年10月16日、インドネシア・ジャカルタ―― アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)のインダ・キアット・タンゲラン工場(IKT)は、ISO 26000社会的責任基準に関するSGSの独立評価で「優良」レベル評価を獲得しました。世界的な大手独立系監査機関のソシエテ・ジェネラル・ド・サーベイランス(SGS)からこの評価を受けるのは、アジア太平洋地域で業界初のことです。ISO 26000は、組織統治、労働慣行、環境、公正な事業慣行、消費者問題、コミュニティーへの参画、コミュニティーの発展に関する一連の世界的に認められたベストプラクティス指針です。IKTは、5段階評価でレベル4を達成し、「優良」評価を獲得しました。この評価は、SGSの「ISO 26000に関するパフォーマンス基準」に基づいています。
SGSインドネシアのマネジングディレクターのGuy Escarfail氏は次のように述べています。「SGSパフォーマンスISO 26000手法の目的は、社会的責任のさまざまな分野で、組織がいかにパフォーマンスを向上させられるかを確認することです。我々は、APPのような企業が当社の手法を選択して継続的な改善を重視し、内外のステークホルダーへのコミットメントを証明することを確認できて満足しています。APPに対しては、パフォーマンスの継続的な改善と評価を可能にするために、持続可能な分野における評価基準と最善慣行が提供されました。」
この新たな「優良」認定は、6月5日に立ち上げられたAPP持続可能性ロードマップ2020年ビジョンを補完するものです。このロードマップは、持続可能性に関する社会・環境面のベストプラクティスに向けた同社の行動計画を詳細に示しています。ISO 26000指針は、人権、従業員の福祉、地域社会の活性化を含む持続可能性ロードマップの目標に沿っています。
APPの持続可能性・ステークホルダー担当役員のアイダ・グリーンベリーはこの評価を歓迎し、プログラムの拡大を約束しました。「APPは、紙パルプ業界における責任ある世界的リーダーになるための努力をしています。ISO 26000基準は、責任ある事業慣行というより大きなコミットメントに向けた最初の一歩に過ぎません。次のステップは、この成功したプログラムを他の工場でも同様に実施することであり、早ければ2013年にも他工場での独立評価を実施できる見通しです。」
「発展途上国で事業を展開する成長企業として、当社は持続可能な開発を事業の柱に位置づけています。我々は、社会的に責任ある行動の統合と、お客さま、従業員、NGO、ビジネスパートナーなど、我々を取り巻く多くの方々との持続可能な関係の推進を確実にするために、ISO 26000指針を採択しました。」
この工場は、品質マネジメントシステムのISO 9001や環境マネジメントシステムのISO 14001を含むさまざまな認証も取得しています。IKTはまた、1996年にインドネシアで初めてISO 14001認証を取得しました。APPインドネシアについて:
アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インダ・キアット紙パルプ会社、ピンド・デリ紙パルプ会社、チウィ・キミア製紙会社、ロンター・パピルス紙パルプ会社、エカマス・フォルトゥナなど、インドネシアにある多くの工場で生産されている紙製品の総合ブランドです。インドネシアに本社を置くAPPは、120ヶ国以上の国々でその製品を販売しており、その生産設備の大部分はLEIとPEFCによるCoC(加工・流通過程)認証を取得しています。
APPは、複数の保護活動を支援しています。これには、スマトラ島のリアウ州にある17万8,000ヘクタールのギアム・シアク・ケチル-ブキット・バツ生物圏保護区、同じくリアウ州にある10万6,000ヘクタールのセネピス・トラ保護区が含まれます。ほかにAPPが参加する野生動物保護活動には、カリマンタンのクタイ・オランウータン・プログラム、ウジュン・クロン国立公園でのジャワサイ保護活動があります。
APPの持続可能性ロードマップ2020年ビジョンについて:
2012年6月5日、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループは、次の10年とその先を見据えた持続可能性ロードマップ2020年ビジョンを発表しました。これは、環境パフォーマンスの向上、生物多様性の保護、コミュニティーの権利保護に対するAPPのコミットメントをさらに拡大するものです。このプロセス全体を通じて、APPは持続可能性ロードマップで説明した目標に照らしてその進捗状況を透明性を持って定期的に報告することを約束しました。主要な目標には、2015年までにすべての原材料を植林地からの調達とすることや、2020年までにすべてのパルプ材供給業者に持続可能な森林管理(SFM)認証を取得させることが含まれています。ロードマップの土台となるのは、責任ある原料調達と加工方針(RFPPP)です。そのため、事業全体の保護価値(HCV)、伝統、市民の権利の保護が不可欠な要素となります。APPが着手したこの計画は、当社の持続可能性目標の達成を目的とするNGO、政府、お客さま、地域コミュニティーの参加を含めた継続的なマルチステークホルダーのアプローチを反映しています。詳細については、下記ホームページをご参照ください:www.rainforestrealities.com、www.asiapulppaper.com
SGSについて:
SGSは、世界有数の検査・検証・試験・認証企業です。当社は、品質・高潔性に関する世界的ベンチマークとして認められています。従業員70,000人以上を擁する当社は、世界1,350カ所以上のオフィスと研究所からなるネットワークを運営しています。詳細についてはこちらをご参照ください:www.sgs.comISO 26000について:
2010年11月に公表されたISO 26000は、企業・団体が社会的に責任ある形で事業を行う方法に関する指針を提供しています。これは、社会の健康と福祉に貢献する倫理的で透明な方法で行動することを意味します。本件に関するお問い合わせ先:
エイピーピー・ジャパン株式会社環境・PL 対策ユニット
寺崎 孝穂
Tel: 03-5217-1256
Email: t-terasaki@appj.co.jp
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