‘2012年中国林産物（紙パルプ）の責任ある調達と認証ワークショップ’で責任ある森林管理の必要性を表明
2012年7月5日、中国深圳――中国林業科学研究院（CAF）は6月29日、PEFC中国、DNV持続可能性センター、グリーン・チャイナ・マガジンと共に、2012年中国林産物（紙パルプ）の持続可能な調達と認証ワークショップ’を深圳で開催しました。このイベントで中国林業局（SFA）の代表は、中国の森林認証基準である中国森林認証委員会（CFCC）は確立されており、さらに中国の調達方針は最高レベルの持続可能な森林管理基準を順守しているので、世界中の国々に対してCFCC認証製品を採用するよう求めてきたことを強調しました。
政府当局や調査機関の代表のほかに、木材・紙製品メーカー、印刷業者、消費者関連企業など、10を超える産業界から100名以上の著名な調達・持続可能性専門家が参加する中で、森林認証を支持する世界最大の紙パルプ生産者の一社として、APP中国はこのイベントの重要な一員でした。参加者は国内外の森林認証の現状や紙製品や林産物の調達に関する中国の最新方針について、熱心に討議しました。
‘中国製紙業の第12次5ヶ年計画’によると、中国は紙の生産・消費において世界第一位となりましたが、広く認められた森林認証スキームが国内にないため、ここ数年間、海外との林産物の取引において重大な課題が提起されていました。しかし、こうした状況は変わろうとしています。
「中国認証認可監督管理委員会（CNCA）の強力な支持を得てSFAにより策定されたCFCCは、現在、中国の林産業界で革新的かつ組織的に推進されています」とCAFのDr. Lu Wenming氏は述べています。「CFCCスキームは、中国の国内事情を十分に考慮して、中国の森林認証慣行を促進するために設定されており、最終的には中国および世界の林産業を発展に導くものとなるでしょう」
世界有数の森林認証システムの1つとして、PEFCはCFCCと世界市場とをつなぐ役割を担っています。PEFC中国イニシアティブ部長のBenson Yu氏によると、CFCCは2011年にPEFCに参加しました。これは国際的な承認の取得を目指す中国の森林認証システムにとって重要な節目と見なされると同時に、近い将来、PEFCとの相互認証是認の申請という次の段階が期待されています。
「現在、独立した機関による認証を取得している森林は、世界の商業林面積の10％にもなりません。世界で最も森林が増加している中国が承認を受けた森林認証スキームに参加すれば、世界の森林認証地域の総量は飛躍的に増加するでしょう」と持続可能性国際上級コンサルタントのKayt Watts氏は述べています。Watt氏は国際的森林認証業界の長期的観点に同意し、政府の新たな調達方針は、より多くの企業が商業慣行を再評価することを効果的に促進すると述べました。「現在、多くの国々が政府の議題として、承認を受けた持続可能な森林および加工・流通過程管理認証を要求しており、そのうちいくつかには、木材および紙製品のための合法性要求事項がすでに導入されています。中でも、オーストラリアは合法性の証拠提出を義務付ける法律を採用しようとしています」
Dr. Lu Wenmingはそのコメントに触れて、「中国政府は、CFCC認証がより多くの企業に認められ、林産業の責任ある発展に向けた総合的な支援を行うため、調達活動と財政支援の政府方針で構成された関連する一連の法的枠組みを構築しているところです」と述べました。
中林天合(北京)森林認証センターの情報によると、現在、林業会社8社と林産物加工会社2社がCFCC認証を取得しており、この中にAPP中国も含まれています。
「紙パルプ産業を代表する企業として、APPは責任ある発展に対する当社の誓約の順守を確固として継続いたします。これには、国内および海外の合法的供給源からの原材料の調達や、紙パルプ製品の認証の積極的な支持とそれに伴う、中国でおよび世界規模での森林の持続可能な発展の推進が含まれています」とAPP中国の広報主任Sophy Huang氏は述べました。
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APP中国について
1994年にシンガポールで登記されたアジア・パルプ・アンド・ペーパー（APP）は、世界有数の紙パルプ企業であり、アジア最大の紙パルプ総合メーカーの一社です。APPが1990年代初めに中国への投資を開始して以来、20を超える紙パルプ工場と総面積30万ヘクタール以上の植林地を、子会社または合弁会社の形で所有しています。従業員3万8,900人を擁するAPP中国の2010年の生産能力は年間800万トンでした。2010年末までに、APP中国は環境保護施設に55億元（8億6,900万ドル）、中国全土でのさまざまな慈善事業や地域活性化プロジェクトに6億元（9,230万ドル）を投資してきました。詳細については、APP中国オフィシャルサイトをご覧ください本件に関するお問合せ先：
エイピーピー・ジャパン株式会社
環境・PL 対策ユニット
寺崎 孝穂
Tel: 03-5217-1256
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