欧州委員会の報告書は、ピンド・デリ社の製品がエコラベル基準を遵守していると裁定
欧州委員会の公式報告書は、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)によりインドネシアで製造された主要製品が、EUエコラベルの基準―環境に‘最もやさしい’製品を購入していることを消費者に対して保証するためにつくられた基準―のすべてを満たしていると裁定しました。
欧州委員会はインドネシアのアジア・パルプ・アンド・ペーパーに属する紙パルプ供給会社、ピンド・デリ工場が生産した、コピー用紙と印刷用紙に関する徹底的な調査をフランスの監査会社AFNORに依頼しました。欧州委員会の公式ウェブサイトで公開された声明には、次のように書かれています。「この監査により、当該のコピー用紙と印刷用紙について、EUエコラベルの基準―とりわけ、基準3:持続可能な森林管理―を完全に遵守していることが明確に証明された」
アジア・パルプ・アンド・ペーパーの役員アイダ・グリーンベリーは、「APPのコピー用紙と印刷用紙が、環境に非常にやさしい製品のみに与えられるEUエコラベルを今後も表示し続けられることを喜んでいます。国際NGOのFERNによる、当社工場は不適格であるとした指摘2が誤りであることを証明する機会として、アジア・パルプ・アンド・ペーパーはAFNORの監査を歓迎しています」と述べました。
EU監査による主な調査結果は下記の通りです:
- ・製品に含まれる木材繊維の88%は、‘インドネシア政府が施行する森林管理プログラムに準拠した’APPの自社植林地に由来することが証明された。残りの12%は持続可能に管理された、保証された供給源に由来するものである。
- ・製品に使用されている生原料は、‘持続可能な管理原則のもとに管理されている森林から供給された’ものである。
- ・パルプの各(外部)供給会社は加工・流通過程管理認証を取得している。この監査は、パルプが認証林に由来する繊維原料から成ることをインボイスや納品関連文書で確認し、その正当性を認めたものである。
グリーンベリーはさらに「EUによるこの監査は、近年アジア・パルプ・アンド・ペーパーが受けてきた環境検証の一つに過ぎません。監査の結果は、当社の環境面での信頼性に関する真正な独立した裁定として、ステークホルダーの皆様にご利用いただけるものと信じております」と付け加えました。