製紙メーカー APP > 環境・社会への取り組み(CSR) > CSRニュース > (プレスリリース)インドネシアのトラ保護チームがスマトラトラを新たな生息地の移動に成功を収める
2011年8月4日

スマトラ島南スマトラ州で人間との衝突に巻き込まれた5歳のスマトラトラの「プトゥリ」(インドネシア語で王女の意)は 、現在南スマトラのベテット島にあるスンビラン国立公園内の安全な森を歩き回っています。多数の地元・中央政府機関、野生生物や保全の専門家、民間企業、NGOが関わった数ヶ月にわたる過程を経て、本日、この威厳ある動物が繁栄と種の再生を継続できる新たな安全な場所に放たれました。
スマトラ虎
インドネシアのズルキフリ・ハッサン林業相に加え、南スマトラ自然資源保全局(BKSDA)、スマトラトラ保全基金(YPHS)、アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)、スンベル・ヒジャウ・プルマイ、スンビラン国立公園、サファリパーク・インドネシアの代表者が解放に立ち会いました。すべての団体の協力によって、トラは新たな住処に安全に移動されました。

プトゥリは今年、スンベル・ヒジャウ・プルマイ社が管理する南スマトラの植林地周辺で保護されました。野生生物の衝突管理に関する林業省令に沿い、BKSDAとバストーニ氏がトラ追跡チームを率いるために招かれ、トラを安全に捕獲することに成功し、その後APPが8x6x2メートルの観察用の囲いを設置した安全な場所にトラを輸送しました。

バストーニ氏がBKSDAチームと共に率いた移転調査チームは、生餌が十分に得られる可能性、豊富な真水、トラが動き回る広く乾燥した土地が存在していることを確認し、スンビラン国立公園をプトゥリの移転先に決定しました。プトゥリには、新たな生息地で居場所を特定して監視し、安全を確保するため、解放前にGPS付きの首輪を装着されました。

APPが支援するバストーニ氏とYPHSは、村民とトラとの間で衝突が起きた際に仲介役となるタイガー・ワーキング・グループ(TWG)の一員です。この組織は、森林への不法侵入や密猟と闘うための地域教育・監視活動、無線付き首輪とカメラトラップを使ったトラの監視・調査、トラと人間の衝突リスクを低減するプログラムなど、トラの生存率を高めるプログラムを開発しています。

APPマネジング・ディレクターのアイダ・グリーンベリーは、次のように述べています。「プトゥリと南スマトラの森の住民・労働者の安全を確保するために、共通の目標を持つ献身的な専門家チームに加われたことを非常に誇りに思っています。私たちは、人々とトラが平和に暮らせる方法を見出すために協力し合っています」

詳細についてはwww.rainforestrealities.comをご覧ください。

※PDF版はコチラをご参照ください。



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