APPは アジアの紙パルプ産業の持続可能な発展をコミットしており、当社の全ての工場で持続可能性目標を実現するために取り組んでいます。これを受け、2009年 12月、APPインドネシアの主要工場の一つであるチウィ・キミアは、自社の再生コピー用紙(PPC用紙ペーパーライン・リサイクルとPPC用紙エクシー ド・プレミアム・リサイクル)について、グリーンシール環境認証を取得しました。
これにより、米国とカナダ以外で、初めてグリーンシール認証を取得した印刷用紙及び筆記用紙製品となります。
グ リーンシールは米国に本拠地を持つ独立非営利団体であり、環境保護と、環境に責任を持った製品及びサービスの製造、販売、使用の推進による市場の改革に貢 献しています。グリーンシールは科学的基準に基づいたライフサイクル・アプローチを採用しており、原料の構成から製造工程、製品の最終用途、リサイクル、 廃棄に至る製品の検証を行っています。この厳格な基準は、製品のグリーンシール認証が国際的に承認された方法論に基づいた厳密なテストと科学的な検証を経 て始めて取得できることを意味しています。
監査過程で使われる手順は、国際標準化機構(ISO)の環境ラベリング・プログラム基準である、ISO 14020とISO 14024に基づいています。また、グリーンシールは米国規格協会(ANSI)の承認を受けています。
チ ウィ・キミアは2007年5月に初めてグリーンシール認証を申請し、以来、この認証基準を満たすために入念な準備を行ってきました。そして、2009年8 月に行われた2日間の徹底的な監査の結果、同工場はグリーンシールの印刷及び筆記用紙に関する環境基準要綱(GS-7)に準拠していることが決定されまし た。
グリーンシール認証では、認証製品に最低でも30%の消費済み古紙原料が含まれていなければなりません。消費済み古紙とは、本来の用 途を終え、リサイクルを目的として古紙が再生または転用され、事業あるいは消費者のもとで発生した最終製品、包装材、原料のことです。チウィ・キミアは製 品の再生原料30%以外は検証済み原料供給源を使用しています。当工場は2008年に消費済み古紙パルプを130万トン以上購入しましたが、これは前年の 使用量の2倍です。同じ2008年、インドネシアの環境保護目標の達成への貢献が認められ、チウィ・キミアは国連ミレニアム開発目標(MDG)賞を受賞し ました。また、リサイクル製品生産ラインと環境にやさしい廃棄物処理技術を通じ、チウィ・キミアは炭素排出を大幅に削減させましたが、これは186ヘク タールの土地に20,000本の木を植えることに相当します。
グリーンシール認証では、再生原料使用条件に加え、製品が無塩素漂白工程で 生産されていること、鉛やカドミウム、水銀などの有毒成分が1ppm以上含まれない包装材で梱包されていることが要求されています。PPC用紙エクシード とPPC用紙ペーパーラインは双方とも無塩素漂白(PCF)工程を使って生産されており、塩素も塩素系物質も使われていません。これらの製品はグリーン シール基準で有毒とされている物質を含有しない包装材で梱包されています。
チウィ・キミアで生産される製品のいくつかは、PEFCリサイ クルスキームに基づいてPEFC認証を取得しています。これはPEFC認証スキームとしては比較的新しいものであり、持続可能な森林管理に加え、リサイク ルの価値を推進するPEFCによるキャンペーンの一貫です。さらに、チウィ・キミアのいくつかのリサイクル製品は、シンガポールのグリーン・ラベリング・ スキームに基づくグリーン・ラベル認証を取得したリサイクル製品もあります。