製紙メーカー APP > 環境・社会への取り組み(CSR) > CSRニュース > CARBON CONSERVATION と APP による炭素貯蔵保護プロジェクト、世界初の REDDプラス への取組み

2010年10月4日、APPインドネシアは、環境企業家企業の Carbon Conservation と共に新たな炭素貯蔵保護プロジェクトの立ち上げを発表しました。
このプロジェクトは、APP関連会社の生産林を伐採せず保護することでカーボンを貯蔵し、REDDプラススキームのもとでカーボン債券として販売しようとする試みです。
以下はニュースリリースの詳細となります。

  インドネシアは、パルプ材植林コンセッションを炭素貯蔵保護地区とする、世界初の民間資金プロジェクトを立ち上げる発祥の地となります。スマトラのリアウ州にあるKampar 炭素貯蔵保護地区が、パルプ植林地として認可されていた土地に、ユニークな官民のパートナーシップ事業として設立されつつあることが、2010年10月4日ジャカルタで発表されました。

  Kampar 炭素貯蔵保護地区の設立は、環境企業家企業のCarbon Conservation とAsia Pulp & Paper (APP)の協力のもとに推進されています。両者はインドネシア林業省、土地コンセッション保有企業PT. Putra Riau Perkasa (PRP)、地元のステークホルダーと協力して、パルプ材植林地として割り当てられていたコンセッションの内、15,000 ヘクタール以上の深い泥炭カーボン吸収源を、世界初の試験的プロジェクトとして門戸を開くため、保護区域として再割り当てする活動を行ってきました。

  Kampar 炭素貯蔵保護地区は 多くの調査を受けてきましたが、その結果、APP はSemenanjung Kampar 地域のピートドームは保護されるべき比類のない場所であることを確信しました。現在、Kampar 炭素貯蔵保護地区の生物多様性豊かなピートドームは、少なくとも今後30 年間にわたり、毎年100 万トン以上のカーボンを貯蔵できると予測されています。
今後数ヶ月に行われる炭素貯蔵評価で、その数量が確認されます。

  このプロジェクトは、REDD-プラスの債券販売代金を使用して、保護プログラムの存続する期間を通じて、雇用の創出と地域周辺の先住民コミュニティの地域社会開発プログラムに数百万ドルを投下するように策定されています。この地域社会開発プログラムは、地域住民の生計を向上させ、豊かにする一方で、地域住民から森林に加えられる圧力を減殺する一助となることでしょう。

  「APP と協働することによって、この地をカーボン保護植林地として保全することにより、我々はシンガポールの約1/4 に相当するカーボン豊かな土地に新しい生命を吹き込んでいるのです。
このプロジェクトはカーボンの保護が現在の状態のままだとするとどうか、パルプ材植林のシナリオに従うと何が起きるか、保護をすればどうなるか、といった差異を測定する、パルプ材供給会社による始めての実際の試みです」とオーストラリアとシンガポールに本社を持つCarbon Conservation 会長のDorjee Sun 氏は述べています。

  「Kampar 炭素貯蔵保護地区は、インドネシアから世界への贈り物です。当社は、林業省、PRP、及び他の関係するステークホルダーと共に、世界的な気候変動問題への取り組みに役立つ試験プロジェクトを立ち上げるために活動しています。同時に、我々はインドネシアの環境問題の真の根本原因、すなわち、熱帯雨林周辺の先住コミュニティの貧困、に向けられる本当の地域社会投資プログラムを生み出そうとしています」とAPP の持続可能性担当役員であるAidaGreenbury は述べました。

※REDDとは
Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation in developing countries
途上国の森林減少・劣化に由来する排出の削減の意味です。



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